東北大学大学院工学研究科 フィールドデザインセンター
Field Design Center, Graduate School of Engineering, Tohoku University
News
2020年度
本サイトの更新は、下記に移行いたします。
当面、このページも残りますが、更新は上記のみとなります。ブックマークしてくださっている方は更新をお願いします。
NTTスタジオ2020 「ステルス防災3」を開講します。
今回のNTTスタジオでは、防災・減災活動を日常の生活へ埋め込んでいくサービスの創出を目指す「ステルス防災」のコンセプトを、社会に実装していく方法を様々な人々と一緒に考えるための「共創型ワークショップ」のフォーマットをつくり出すことを狙いとしています。
詳しくは、下記をご覧ください。
NTTスタジオ2020 「ステルス防災3」受講に関心のある皆さんへ
東北大学大学院工学研究科の英語広報誌 Tune (Tohoku University Research News of Engineering) の2020年3月号に、NTTスタジオで展開している「ステルス防災」が取り上げられました。
Tune 07 March, 2020
インタビューの内容がウェブにも掲載されました。
Providing (subtly) is Preventing
東北大学大学院工学研究科フィールドデザインセンター(以下FDC)とは
FDCは、東北大学大学院工学研究科の優れた研究成果及び研究資産を活用し、産業界、国及び地方公共団体と連携し、簡単に正解を出すことのできない問題=「意地悪な問題 (wicked problem)」を抱えた現代社会のリアルな「フィールド」において、様々な領域の技術を統合してモノやシステムに新たな意味を与えて社会に接続していく方法である「デザイン」を通じて、高度な専門性と柔軟な協働性を発揮して問題解決にチャレンジする人材を養成する、多規範適応型コラボレーションによるプロジェクト駆動型デザイン研究・教育プログラムを実践する「センター」です。
FDCデザインスタジオでの具体的なプロジェクトドライブプロセス
メンバーに応じて、下記の活動を組み合わせて実施します。
- 技術的な制限を一旦外して自由に考えてアイデアを生み出す「ブレインストーミング」
- テクニカルな限界は一旦度外視して、何らかのアルゴリズムによって魔法のように、ある種のメタデータが得られるとしたら、こういうサービスが構想できるかも、ということを妄想的に考える「シナリオ・プランニング」
- そのサービスがセットされる現場を想定しての「観察実験」
- 実装はできていない状態でも、その後の動きを想定してみる「プロトタイピング」
- メンバーによっては、アルゴリズムを具体的に検討し、コーディングすることもあり。
- 関連分野の専門家をゲスト講師に迎えての「レクチャー」
- 分担しての文献やネット情報の「リサーチ」
- そのサービスは冷徹な市場で生き残れるのか、突き放して評価を試みる「事業性評価」
PBLデザインスタジオとは
PBLは Project Based Learning の略で、社会のフィールドに存在する正解のない具体的な課題に取り組むデザイン・プロジェクトを遂行します。教員やメンターは「一方的に教える」のではなく、プロジェクトの進行に応じて参加者が考えてきたことや制作物に対して批評やサジェスチョンをあたえ、時には同じ立場で課題解決に対して議論し、「共に考える」ことで、参加者が「意地悪な問題」にアタックするために真に役立つスキルやノウハウを身につけることを目標とします。
FDCのスタジオでは近年様々な専門分野で重要性が問われている「デザイン思考」の考え方も取り入れ、単なる口頭での提案ではなく、フィールドワークやプロトタイピングを通じて、様々な方法で成果品の表現を目指します。
また参加者はプロダクトの開発者、専門分野の異なる研究者や学生、地域のクリエイターなどが集まった混成チームによることも大きな特徴です。産学官連携プロジェクトで参加者は在学中から他分野の学生のみならず、企業等の現役技術者との最新技術の知見の提供、ともにプロジェクトに参画することでディスカッションを行い、大学にいながら社会へつながるインターンシップとは異なる体験ができます。
様々な規範を横断したコラボレーションを求められ、専門の違いによるコミュニケーションの問題を乗り越えながらプロジェクトをドライブする過程で、すべての参加者に新しい発見を与えるデザイン・ワークショップです。
FDC PBLスタジオは文部科学省次世代アントレプレナー育成事業EDGE-NEXTプログラム/EARTH on EDGE事業の一環として実施されます。
PBLスタジオ一覧
工学教育院科目「デザインとエンジニアリング」
様々なデザインの事例を通じて、その歴史、構成、そして工学との関係を概観し、創造的未来を作り出すエンジニアに必要な素養を身につける。「かっこよく生きたい」という人間の根源的要求にこたえられる戦略的思考、さらにデザインの総合力や直感的訴求力を活用した異分野統合の方法論についても学ぶ機会とし、各専門の活用可能性を開拓する。
[通年生]デザインスキルワークショップ
アイデアを発想し、モノやサービスを作りだすことは、個人のセンスによるものと思われているかもしれない。しかし実際には、たった1人でアイデアを構想し、実現させることなどありえない。あらゆる事業は、チームによって発意されたアイデアを形にしていったものなのだ。 FDCでは「コミュニケーション」の重要性が叫ばれながらなかなか体系的には教えてこられなかった、「共創」の基礎知識を身につけたい。そして先達たちの知識を学びアイデアを発想し、人と考えを共有しながらシナジーを生み出していく知的基礎体力をつけることが目的である。
お問い合わせ
東北大学大学院工学研究科フィールドデザインセンター
info[@]fdc.eng.tohoku.ac.jp
022-795-5028
980-8579 仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-06 教育研究基盤支援棟 2F